『ドリアン・グレイの肖像』(8月26日【水】14:00~/世田谷パブリックシアター)

2009年08月31日 21:07

1年ちょっと振りの東京遠征。
前回の東京遠征では『道元の冒険』『五右衛門ロック』『SISTERS』観劇という豪華ラインナップだったんだよね。
朝7時半に家を出て、新幹線に乗り、東新宿のホテルに着いたのがお昼の12時半過ぎでした。ははは、東京に行くだけで疲れるわ

ドリアン・グレイの肖像遠征初日はまず世田谷パブリックシアターで『ドリアン・グレイの肖像』を観劇。この劇場に来るのは去年のTHE ガジラ『新雨月物語』を観て以来2回目です。8月はじめには観られるかどうか分からなかったこの舞台ですが(実際に一度は譲渡板に投稿したし)、ご縁があったのね~。

【STORY】
19世紀末のロンドン。
若き美貌と純真無垢な精神を兼ね備えた青年貴族ドリアン・グレイ。
彼の魅力に惹きつけられた友人で画家のバジルは、ドリアンの美しい姿を全身全霊の思いで、肖像画として残す。
そこで初めて自らの美を認識したドリアンは、バジルの親友・ヘンリー卿と親しくなり、悪事を重ね、快楽に溺れていく。
そんな中、ドリアンは女優のシビル・ヴェインと出会うことに…。

【CAST】
ドリアン・グレイ…山本耕史

シビル・ヴェイン/ヘッティ・トーマス…須藤温子
バジル・ホールウォード/阿片窟の男…伊達暁
ジェイムズ・ヴェイン/バジルの執事/ドリアンの執事…米村亮太郎
アラン・キャンベル/ジョージ・フォーモア…三上市朗

ヘンリー・ウォットン…加納幸和



耕史くんのストレートプレイを観るのは今回が初めてです。
ストプレ好きの私としてみれば、以前から耕史くんがセリフだけで勝負する舞台を観てみたかったし、オスカー・ワイルドの原作も何年も前に既に読んでいたこともあって、今回の舞台はとても楽しみにしてました(実はワイルドの作品って結構好きだったりする)。

で、私の席は1階M列の上手側。少々後方列だったんで、双眼鏡持参で行きましたよ。

以下、ストプレを愛し、ミュージカルが苦手な私が語る感想。
もちろんネタバレ。

ストーリーはもちろん知ってたし、観劇前にいくつかのBlogで感想を読んでいたので、大体のイメージってものは掴めてた私。
で、スズカツ(鈴木勝秀)さん演出の舞台はなんだかんだでよく観てる方だと思うんですが、今までに何本も観てきてるだけに、当たり外れもデカいと言うことも知ってるので(苦笑)、観る前は期待感とともにちょっと怖かったりもしたんですね。

が、『ドリアン・グレイの肖像』は私のその思惑を越えてました。
もちろん当たりの方で、です。

特に2階建てでくるくる回る舞台装置は何気にお金がかかってんなぁと思ってしまった(下世話なお話ですみませーん)。でもすっごく好みでした。
スズカツ芝居の舞台美術ってシンプルなようで実はゴージャスだったりする…なんてものが多いような気がします(去年観た『冬の絵空』とかね)。
それと、もう一方の主人公と言ってもいいドリアン・グレイの肖像画。ドリアンが悪事を重ねていくことで醜く変貌していく肖像画は、実際の絵は使わずに額縁だけを見せ、舞台後方のスクリーンにチラシでも使われてた絵を映し出して、それを変化させることで表現していました。これって観る側の想像力を掻き立ててくれるいい演出だったと思います。

しかし、聞いてはいたものの、最初に耕史ドリアンが登場した時の銀髪ロングストレートにはやっぱり「ええっ!?」って印象でしたね。
ま、舞台が進行していくうちに全然気にならなくなったけど(最初以外は後ろで結んでたってこともあるのかな?)。
衣装は貴族っぽいレースひらひらじゃなかった(他の皆さんもそうだった)上に、耕史くんはもともとガタイがいいので、外見が貴族っぽくなかったのが残念っちゃー残念ではあったけど(失礼な話だ)、いや~、それにしても髪型だけは妙~に耽美だったよ、ドリアン(笑)。


で、役者さんなんですが。

まずはバジル役を演じた伊達暁さん。
伊達くんを舞台で観るのはもう何回目だろう? もう4~5回は観てる気がします。
今回のバジルはドリアンやヘンリー卿に「俗物」と呼ばれる人物。だから一番観てるこっち側に近いキャラクターであると思います。
そんな普通なバジルは伊達くんに合ってたのか?と言われれば合ってたのかもしれないけど、逆にドリアン@耕史くんやヘンリー卿@加納さんに比べると今いち弱かったかなぁ、とも思ってしまいました。
ドリアンに対する友情以上の気持ちって言うのが、まぁ分かるんだけど、もう少し踏み込んでも良かった気がするんです、私は。

ヘンリー卿の加納幸和さん。
花組芝居の舞台は映像でしか観たことないですが、男役の加納さんって新鮮でした。
で、この方もさすが~って思いました。ヘンリー卿が持ってる胡散臭さもちゃーんと醸し出されてて。
影の主役ってヘンリー卿なんですよね、このお話は。
ただ、個人的にラストシーンのヘンリー卿には納得が行かなかったんだよー。ドリアンを哀れむでもなく、嘲るでもなく…うーん…。どーしたかったんだ、ヘンリー卿。

それにしても勿体無かったのが三上市朗さん。
出番が少なすぎー!
つい最近までサニーのだんなを演ってたから、そんなにいっぱいセリフのある役はムリだったかもしれませんが、それにしたって………ううう
だけど、2幕のドリアンとアラン@艦長のシーンは、ちょっとどきどきしちゃいましたよ。

「あの夜は楽しかったね、アラン」

なんて言われて、バジルの後片付けをやらされるアランが本当に気の毒で仕方がなかったよ。
(2幕でのドリアンの悪の華振りは凄かったです。)

そして最後は、私がどーしてもストプレを観たかった耕史くん。
「ああ、やっぱりちっさい頃から役者してる人は違うわ…」と思いました。
↑で「セリフだけで勝負する山本耕史が観たかった」と書きましたが、セリフに澱みがなく後方列にまで綺麗に声が聞こえます。
ああ、こんな耕史くんがずーっと観たかったんだよー、私は!
確かにミュージカルの耕史くんも魅力的だけど(特に『ヘドウィグ』は凄いと思う)、言葉の抑揚だけで表現するストプレは否が応でも演技力だけがものを言うワケです。
耕史ドリアンはその点では全然問題なく、期待以上でした。
それまでいつも私が耕史くんを観てて感じてたヘンな‘ソツのなさ’感って言うものがまったくドリアンには感じられなくて、私にはそれが嬉しかったんです。

またストプレやってる耕史くんが観たいです。
今度は現代劇か和もので(着物が似合うんだもん)。

この舞台はまた9月の半ばに兵庫で観る予定なのですが、それまでにドリアンがどれくらい変わったのか観るのが楽しみです。
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コメント

  1. Aki_1031 | URL | IPctb5GI

    大変ご無沙汰しております。
    ドリアンご覧になったのですねー♪

    私も耕史クンのガタイの良さには「貴族としてはちょっと…?」と
    苦笑してしまったクチですが、時折見せる無邪気かつ残酷なドリアンに
    俳優・山本耕史を見た感じですvv

    兵庫での進化したドリアンにRayさんがどのような
    感想をお持ちになるのか、今から楽しみにしています♪

  2. Ray@管理人 | URL | 0/HLcGmk

    > Akiさん

    こちらこそご無沙汰してました。

    はい、東京遠征の一環として、ドリアンを観て参りました。

    ははは、Akiさんも耕史くんのガタイのよさが気になられたんですね~。
    でも演技は本当に文句の付け所がなかったです。

    東京公演は終わりましたが、暫く間を空けての兵庫公演が
    どんなふうに変わったかを観るのが楽しみです。
    ちゃんとレポできるかどうか分かりませんが、しっかり観て来ます。

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