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『染模様恩愛御書 細川の男敵討』(10月15日《日》16:00~/大阪松竹座)

2006年10月17日 22:54

十月花形歌舞伎午後3時半まで梅田のシアター・ドラマシティで『オレステス』を観て、午後4時開演の松竹座での十月花形歌舞伎を観るという物凄いハシゴを計画したのは9月の中旬。やっぱりちょいと無謀な計画かな~と思ったのですが、なんとか開演に間に合いました。本当にギリギリ。客電が落ちるか落ちないかってくらいのタイミングでした。

【おはなし】
大川友右衛門(市川染五郎)は、浅草観音参詣の折、美しい若衆姿の印南数馬(片岡愛之助)を見染めます。数馬が細川家の小姓と知った友右衛門は武士の位を捨て、細川家に中間として奉公するようになります。ある日、友右衛門は数馬の寝室に忍び、二人は衆道の契りを結びます。数馬から横山図書(市川猿弥)という父の敵があることを打ち明けられた友右衛門は、数馬と互いの腕の血をすすり合い兄弟の義を結び、敵討ちの助力を約束します。ところがこの様子を、かねてから数馬に心を寄せる腰元のあざみ(市川春猿)が見つけ、細川候(市川段治郎)の知るところとなります。お咎めを蒙ると思いのほか、友右衛門の数馬への思いと、数馬の孝心の篤さに感銘を受けた細川候に、逆に士分に取り立てられた友右衛門は、いずれこの恩義に報いようと決心します。
ある日、細川邸に起こった火事はまたたく間に燃え広がり、このままでは細川家の宝である将軍より拝領した御朱印が灰燼に帰すのも時間の問題となります。ここに馳せ参じた友右衛門は、御恩に報いるのはこの時をおいてないと火中に飛び込み、ついには自らの腹をかき切り、御朱印をその中に入れて…。(『染模様恩愛御書 細川の男敵討』チラシより)



この作品は『蔦模様血染御書(つたもようちぞめのごしゅいん)』という外題で明治22年11月、市村座で初演されたもの。当時は本当に火を使った演出で評判となったそうですが、衆道というテーマや、クライマックスの大火事の演出の問題で、長きに渡って上演が途絶えていました。今回その幻の作品が大阪松竹座で甦ったのです。今回、染五郎さんと愛之助さんが主演するに当たって、題名もおふたりの名前から‘染’と‘愛’の一字ずつ取ってつけたのだそうですよ。

7月に観る予定だった『勧進帳』を観られなくなって、今年はナマ染さまを観る機会を逸してしまったかと思われたところにこの機会。おまけに総裁愛之助さんや春猿さん、段治郎さんという若手役者さんの共演ということでこれを逃すわけにはいきません。んで急遽チケ取り。そんな私の席は2階の後方列のセンターでした。以前のエントリーにも書いたんだけど、初めてのナマ歌舞伎観劇が1等席じゃおこがましいでしょと言うことで2等席にしたんです。でもね~、後になって「1等席で観ておけばよかったかなぁ」なんて思ったり。それくらい私の初ナマ歌舞伎観劇は印象的なものになりましたワケです。

これまでに映像では何度も歌舞伎は観てますが、はっきり言って歌舞伎は初心者です。だから通な感想はとてもじゃないけどムリ。だから初心者なりの感想を書いていきたいと思います。

その初心者の私の率直な感想。
「チケット取ってよかった~。」

それくらい面白かったです。大阪近辺に住んでたら、もう何回か通ってしまいそうなくらい。歌舞伎初心者には「衆道」という題材とは言え、とっつきやすかったかもしれません。「衆道」以外にも「忠義」っていうわかりやすい大筋があったからかもしれないけれど。

ただ感じたのは客層の幅の広さ(いい意味でも悪い意味でも)。たっちゃんの舞台でも妙齢の女性が多いんだけど、松竹座はそれ以上。私の隣の隣に座ってたおばあさんはたぶん80は越えてた(そーいう年の頃の女性が3人で来てる)。そして私の右隣はおじさま単身観劇。こんな演目を観に来ていいのか?とこっちが心配になってしまいました。そして上演中でもやたら話をする人が多い!そういう人ってやっぱ観劇慣れしてない人だよねぇ?
んで、衆道を扱ってる作品だから、やっぱそーいう場面もあるんですが、妙な笑いが起きるのは何故?笑ってるのはおば様方が多かったようですが、それって照れ笑いなの?でもさー、その場面で笑うのってめっちゃ不自然だから我慢しようよ。なんだかそのシーン以外にも不自然な笑いが時々起るのがちょっと観てて気持ち悪かったです。

最後の大火事シーンもなかなかの迫力でした。天井や舞台横からドライアイスの煙幕が張られたり、大量の赤いきらきらの紙吹雪が火の子を現わしてたり。あのきらきら、私のいたところまでは降って来なかった~。終演後のロビーや地下鉄の駅に落ちてたのを見て、拾って記念に持って帰りたい!という思いをねじ伏せるのに苦労したわ(笑)。

それにしても染さまってやっぱ「華」がある役者さんですな。芸に関してはまだまだと言われてる染さまですが、歌舞伎以外にもいろんなことにチャレンジしてることがきっと染さまの将来に役立つんじゃないかと思います。来年2~3月はおとなしくしてようと思ってたのに『朧の森に棲む鬼』も観たくなってしまったではないか!
愛之助さんはもうなんつーか、ほんに美しゅうございました。あれなら友右衛門も惚れるわ(笑)。友右衛門が亡くなったあとのラストシーン、数馬の切ない表情は観てて思わず落涙しちゃいましたよ。友右衛門との想い出のかきつばたの花が上から降りて来た時に「あ、絶対にやばい、私」と思ってたらやっぱりヤバかったでした。
腰元あざみの春猿さん。この方も綺麗でした。愛しい男性をよりによって男に取られた女の嫉妬をよく表現されていて、それが「こわっ…」って思いました。
あと、芝のぶさんが良かったな~。

因みにこの『染模様恩愛御書』、12月にすかぱの歌舞伎チャンネルで放送予定だそうです。興味があったのに大阪公演だけしかなかったので観られなかったというアナタは是非。私も1ヶ月だけ入ろうかなぁ…なんて考え中です。
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コメント

  1. こみ | URL | -

    へぇーおもしろそうな内容だねー
    私も歌舞伎は好きだけどけっして通ではありません。でもね歌舞伎って通である必要ないんじゃないかな?楽しかったら笑ってぐっときたら涙して楽しめばいいと思います。もちろんRayさんもそう思っているだろうけど…通ぶってつまらないのに否定しなかったり面白いのに構えたりってつまらないと思うんです。私も芝のぶさん大すきー憧れます。

  2. Aki_1031 | URL | IPctb5GI

    Rayさん!
    感想お待ち申し上げておりました(笑)。
    でもって、やっぱり
    >「チケット取ってよかった~。」
    って思われたのですね…がーーーん!
    大阪公演とはいえ、やはり行っとくべきだったのかしらん…なんて
    今更ながらちょっぴり後悔。。。

    その時の客層で自分の気持ちも左右されますよね~。
    こっちは入り込みたいのに遮られるとか…。
    ああっ!それにしてもラブリンはやっぱ美しかったのかあああ~っっ。
    素敵なレポありがとうございました♪

  3. Ray | URL | 0/HLcGmk

    > こみさん

    うん、本当に面白かったのよ。割と近年のお題だったからかな、なんだかモダンな(?)舞台でした。
    「ハンカチ王子」とか出てきたりね(笑)。
    初ナマ歌舞伎がこのお題で良かったかも。
    また機会があったら歌舞伎を観に行きたいです。



    > Akiさん

    お待たせ致しました(笑)。
    掛け値なく楽しめました。本当に急遽チケ取りして大正解でしたよ。でかした、私!(笑)
    確かに今回のお題は、松竹座っていうところだからこそ、上演することが出来たのかもしれません。
    松竹座は比較的オープンなハコですから(なんせジャニさんのグループのコンサート会場だったりするもんね)。
    でももしかしたら東京でも新橋演舞場あたりで上演されるかもしれないですね。

    ラブリンは本当に美しかったですよ~。染さまもステキだったし、いいものを観せて頂いたって感じです。
    おかげで歌舞伎に完全に目覚めてしまった私でした。

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