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『鉈切り丸』(10月25日【金】13:00~/オリックス劇場)

2013年10月30日 03:40

今年は結構話題作を観に行ってる割に全然観劇記をUpするのをサボりまくってたので、ちょっと反省(今頃?)。
これから年末にかけて個人的な観劇ラッシュなので、ちょっと感想を真面目に残してみようと思います。
その第1弾が『鉈切り丸』。

natagiri.jpg

(↑主演俳優さんの所属事務所を配慮し、画像を加工しております(苦笑)。)


【あらすじ】
時は平安、近江国。
鳶の鳴き声が響く中、源範頼は、平家方木曾義仲の息の根を止めようとしている。その姿醜く、顔には痣、背中に瘤。さらには片足を引きずり、馬にさえ乗れない。幼名は鉈切り丸。へその緒を鉈で切られたことから由来する。幼少の頃から鉈を振り回して剣術を覚え、その姿からは想像及びもつかないほど見事な剣さばきである。

義仲の妻・巴御前は、目の前で範頼に夫を斬られるが、夫への忠誠を尽さんと気丈に振舞う巴に、心奪われる範頼。剣以上に長けたその口で、足早に逃げる巴の背中に豪語した。「どこまでも追ってやる。この先どこへ逃げようと、この国は鉈切りの支配下になる」

時は経ち、所変わって鎌倉。
範頼の兄・源頼朝は、弟・源義経と家臣・梶原景時、和田義盛に壇ノ浦の戦いで平家を滅亡させた様子を訊ねている。
安徳天皇の母・建礼門院の生き霊に取り憑かれ、一切を語ろうとしない義経の身を案じて範頼は、頼朝と頼朝の妻・北条政子に、義経の京都行きを提案。これは義経の兄への忠義を試すための策であることを耳打ちする。頼朝と政子は、この一件を機に範頼に絶大なる信頼を置くようになる。範頼の腹に一物があるのも知らずに・・・。

京都にて朝廷から頼朝よりも先に官位を授かった義経とその一行は、鎌倉へ帰る途中に女郎屋へ立ち寄る。おかみから義経の忠臣・武蔵坊弁慶にあてがわれたのは、逃げ延びた巴御前と、範頼の母・イトだった。
イトから範頼出生の秘密を聞いた巴は、仇討ちの策を練っていた。そこへ、義経に謀反の濡れ衣を着せて討とうとやってきた範頼。送り込んでいた密使が討ち取られたのを知り、義経に寝返るふりをする。

兄・頼朝と弟・義経を陥れて、天下を獲りたい。たとえ血まみれ地獄になろうとも、この世を言いなりにしたい。すべてを手に入れるため、範頼=鉈切り丸は悪の限りを楽しむと決めた。果たして鉈切り丸は望み通り天下を手中に治め、大江広元の記す歴史書「吾妻鏡」にその名を残すことができるのか......。それとも......。


【CAST】
源範頼…森田 剛

巴御前…鳴海璃子
イト…秋山菜津子

梶原景時…渡辺いっけい

武蔵坊弁慶…千葉哲也
大江広元…山内圭哉
和田義盛…木村 了
源義経…須賀健太
比企尼 / 女郎屋の女将…宮地雅子

建礼門院…麻実れい

北条政子…若村麻由美

源頼朝…生瀬勝久      他


【脚本】青木 豪
【演出】いのうえひでのり



この舞台のチラシを見た時には「あー、なんか面白そう」とは思ったものの、観ようとまでは考えてませんでした。その証拠にいろんなところの先行予約をことごとく逃してた。
だけどある日、せっかく大阪に行くんだし最初から観劇予定だった『ムサシ』と何かマチソワれるものはないかしらん?と調べてみたら、この『鉈切り丸』があるではありませんか! こりゃついでに観ておこうかな、なんて軽い気持ちでチケ取りをやってみたら、やっぱ本気じゃないとチケ運にも影響するのか、取れたお席は1階の超後方列でした
ま、特に目当ての役者さんはいないし別にいいやって思ったんだけど、案外この超後方列が良かったかもしれません。
…と言うのも舞台全体が見渡せたおかげで、とっても冷静にしっかりと舞台を観ることができたからです。
パンフでもいのうえさんご自身が言われてましたが、本当にいのうえさんってリチャード三世が好きなんだなーとこの作品を観て思いました。確かにね、リチャード三世って男の人が好きそうな感じはする。正直、私はリチャード三世は余りにも悲惨すぎて好きじゃないかもしれません。お話としてはものすごくドラマチックではあるんだけども。

いのうえさんが今までに携わったリチャード三世関連の作品は新感線では『天保十二年のシェイクスピア』『朧の森に棲む鬼』、演出では『リチャード三世』、そして今作と、とりあえず4本全て観ているワタクシ(但し『天保~』だけは映像ですが)。
で、今回この『鉈切り丸』を観ていて、やっぱり頭の中に浮かんだのが市川染五郎さんが主演だった『朧の森に棲む鬼』でした。これを松竹座で観た時は本当に衝撃を受けたんですが、根底に流れる者が同じなのでどーしてもどこかで比べて観てしまうのは仕方がないと思うんす。舞台装置もちょっと似たもの(水を使った演出とか)があったりもしたし。

でも、はっきり言っちゃうと、私は『朧』の方が好き(はっきり言いすぎ)。確かに『鉈切り丸』も『朧』も脚本が素晴らしいとは思うけど、『朧』は切なさ感がハンパなかったもの。
で、やっぱ主役の俳優さんにもよるのかもしれません。剛くんが演技下手って言ってるんじゃなくて、染さまの方が単に好みなんだもん(笑)。だけど私は舞台の剛くんがみんなが言ってるように「凄い」とは思わないんだよなぁ…。台詞回しにちょっと癖があるのかな。それがちょっと気にはなりました(←ファンの方、ごめんなさいっ)。

あと、鳴海璃子ちゃんの滑舌の悪さも気になったな。他の役者さんが上手い方ばかりなので、余計に目立ってしまってました。一生懸命なのは分かるんだけどねぇ(若い女優さんには演じるのに抵抗あるシーンも多かったので大変だったとは思うが)。
若手では私は木村了くんが良かったなー。もともと以前から演技の上手い子だったけど、舞台に立ってもちゃんと形を作れる。彼にはもっともっと舞台をやって欲しいなーって思います。そー言えば了くんの演じた和田義盛って本当に巴御前の旦那なんだってね。調べて初めて知ったわ。

若手に対してヴェテランさんたちは皆さん「さすが!」と思わせてくれる方々ばかりでした。中でも麻実れいさん! 出番が少ないっちゃー少ないんですが、その上であの存在感は凄いと思います。しかしカテコの優雅さが今回は控えめだったのがちと残念ではありました。
その麻実さんと同じくらい素晴らしかったのが若村麻由美さんでした。尼将軍と言われた北条政子の感情の強さが観てる側が引いちゃうくらいでした。無名塾の出身者はやっぱ違うわ。
その政子とは逆にゆる~い頼朝の生瀬さん(笑)。こんな頼朝、初めて見たよ。笑える場面を一手に背負ってた生瀬さん、それを裏切らないのがエラい。
渡辺いっけいさん。ある意味、山内圭哉さんとともに美味しい役ではなかったのかなと思います。なんせ最後まで生き残るし(笑)。いのうえさん演出のいっけいさんを観られたのはちょっと嬉しかったです。

他の役者さんについても触れたいのですが、何しろ出演者が多いのでムリ


いろいろ言いましたが、この舞台、観て良かったとは思います。
でもやっぱり『朧』がすっごく観たくなっちゃって、今までなかなか買えなかったDVDを物販で売ってたんで思わず買っちゃったよ(笑)。
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