大規模修繕劇団旗揚げ公演『血の婚礼』(8月18日【木】19:30~/森ノ宮ピロティホール)

2011年08月25日 12:37

マチネで新感線を観た後は、蜷川さん演出の『血の婚礼』ソワレ観劇です。
遠征組の私なので、観たい舞台がマチソワれるこんなパターンは非常に有難い!

最初に開演時間が19時半だと聞いた時は「日帰りできんのと違うか」と心配だったんですが、上演時間が1時間40分程度と分かり、ほっ♪
日帰りできるかできないかは遠征組にとっては大問題なんす。

「血の婚礼」

【ものがたり】
 ビデオショップとコインランドリーに挟まれた路地。遠くのネオンと泥に汚れた自動販売機の光が降り続ける雨ににじんでいる。どこからか少年少女の鼓笛隊が現れ、更新しながら路地を通り抜けていく。

 と、物陰からトランシーバーを持った少年が現れる。

 「やがて『あばれ梅雨』になり、天の底が抜けたようにどっと雨がふり、もの凄い雷鳴がとどろきわたれば、このX1地点はもちろん日本列島ぜんたいが一気につゆ明けになると思います、晴れあがると思います。しかしいまだその徴候は見えません。いうなれば、いまはしみじみと、しかもさくさくとふりつづけています……」

 交信の相手は分からない。だが彼は空を仰ぎ、報告の義務を遂行している。

 その傍らで濡れた路面に足を滑らせ、一人の青年が水たまりの中へ倒れる。彼は、かつての花嫁泥棒・北の兄。奪った花嫁・北の女とはとうに別れてしまったが、どうやら互いにそれとは知らず、今もこの近くに暮らし続けているらしい。意を決して青年に話しかけるトランシーバー少年。グズグズと立ち上がらない北の兄。

 コインランドリーの店内では、長すぎた春すらも忘れかけた姉さんとビデオショップの雇われマスターの兄さんがたわいもない会話に興じている。そこへ道を尋ねにきたのは、北の弟。彼は花婿だったはずの男・ハルキと親戚たちを連れて、駆け落ちした二人を追跡してきたのだった。

 偶然にも再会を果たしてしまった北の弟と北の女。せめて全員を会わせることは避けようと手助けしたトランシーバー少年の努力も虚しく、ハルキと北の兄、親戚の一行と北の女ら、過去の恋愛事件の関係者は、ついに路地の真ん中で対面してしまう。

 と、その時どこからかふらりと現れた喪服の男が叫ぶ。「止まれ!止まれ!電車がくるぞ!」。

 一瞬動きを止める一団。その目の前を幻の電車が走り去る。そして入れ替わるようにまた鼓笛隊が現れ、喪服の男を列に加えて去っていく。

 「もしもし、こちらX1地点……」「もしもしきこえてますか……もしもし、応答してください!」

 少年のトランシーバーの調子が悪い。そして路地の奥からは、奇妙な息遣いが聞こえてくる──。


【キャスト】
北の兄(倒れる青年)…窪塚洋介
北の女(ふね)…中嶋朋子
ハルキ…丸山智己
トランシーバー少年…田島優成
北の弟…近藤公園
喪服の男(先生)…青山達三
兄さん…高橋和也
姉さん…伊藤 蘭


【作】清水邦夫
【演出】蜷川幸雄



以下、感想。
…が、ちゃんとまとまるかどうかわからん

この『血の婚礼』はガルシア・ロルカの同名戯曲から、清水邦夫さんがインスピレーションを受けて書き上げられた作品です。
以前から何度か蜷川さん演出で上演されてきたこの舞台、かつて高橋洋さんも出演されたことがあるので、一度は観たいと思っていました。
事前に聞いていたのは100分間にも渡って舞台上に雨が降り続くこと。
雨が降る舞台で思い起こされるのがたっちゃん主演の『オレステス』。これも蜷川さん演出ですが、正直言ってあんまりいい印象が残ってない舞台です。
とにかく舞台上にどしゃ降りの雨が続くので、前方列のお客さんは大変だなーと、少し後ろの方で観てた私は思いました(前方2列のお客さんには大きなビニールシートが配られてましたけどね)。
あと、その中で演じる役者さんたちも過酷。風邪ひかなきゃいいけど…と観ながら思ってしまった。

今回、劇場内に入ってまず目に付くのが舞台前にXに張られた黄色の「KEEP OUT」「立ち入り禁止」のテープと、昔懐かしいような自販機がたくさん並ぶ路地のセット。清水×蜷川の舞台はやっぱりどこかアングラの匂いがしますね。ま、戯曲が書かれた時代もあるのかな。

窪塚くんの舞台を観たのは去年の『血は立ったまま眠っている』以来です。
…と言うか、窪塚くん自身もそれ以来の舞台出演なんですってね。
その時も全然初舞台って感じがしなかったけど、今回も不思議な存在感を醸し出してました。
セリフに力が全然入ってないのに、何か聞かせるものがあるんだよねぇ…。なんなんだろ、あれ。

で、私が注目してたのはかつて洋さんも演じたトランシーバー少年。
今回演じた田島優成くんは以前『ヘンリー六世』『じゃじゃ馬馴らし』で観てて、結構気になる若手さんでもありました。
そのトランシーバー少年、最初から最後までハイテンション。そしてずーっと濡れっぱなし。若くなくちゃできん役です。
そうか、こういう役を洋さんも演ってたんだなぁ。と言うか、洋さんのトランシーバー少年が容易に想像できて、自分でも笑えましたが


しかし、やっぱり清水×蜷川作品は難しい。
『幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門』や『タンゴ・冬の終わりに』のように大好きな作品もありますが、最初にハマれなかったらずーっと置いてきぼりをくらっちゃう
今回はそのパターンでした。そう言えば『血は立ったまま眠っている』もそうだったな… ま、こちらの戯曲は寺山修司ですけど。

それと、マチで新感線を観ちゃったのも敗因のひとつかもしれなひ…。
マチソワる時は演目も考えた方がよさそうです。
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コメント

  1. こまち | URL | -

    わたしも洋さんがらみで『血の婚礼』観たかったのですが、悩んだ挙句結局見送りました。
    観てたとしても、おそらく若かかりし頃の洋さんに脳内変換してたと思います。

  2. Ray@管理人 | URL | 0/HLcGmk

    > こまちさん

    私も観に行こうと思った一番の理由が「以前、洋さんが出た舞台」ですからね。
    田島くんには悪いけど、「洋さんだったらどんな演技してただろう?」と思いながら観てました。

    昔の映像、残ってないのかな。
    ま、残ってないだろうな。

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