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イキウメ2011年春公演『散歩する侵略者』(6月4日【土】18:00~;6月5日【日】13:00~/ABCホール)

2011年06月10日 01:28

ikiume_shinryakusya.jpgイキウメの舞台を観るのはこれで4作目。観れば観るほどハマっていく恐ろしい劇団です(笑)。
今回の会場は初めて行くABCホール。でもなんとなく場所の感覚は分かってたので、会場に近い環状線福島駅前の某ホテルに宿泊しました。本当に歩いてABCホールまで10分もかからなかったよ。
4日は余りに早く着きすぎたので、近隣をお散歩。そして堂島クロスウォークのTHE PLATINUM-KITCHEN OSAKAでピッツァ・マルゲリータを1枚たいらげ()、外でやってたイヴェント・ライヴの音を聴きながら会場へ(知らんかったけど、このイヴェントにGONTITIさんも呼ばれてはったんですね。時間があれば聴きたかったなぁ…)。

チケはいつものように劇団公式で取りました。でも今までは予約初日に申し込んだら絶対に最前列が取れたのに今回は何故か4日のソワレが6列目。正直「あれれ?」と思ったけど、いや、最初に6列目で観たのは正解でした。と言うのも今回の舞台がステージ全体を使って進められて行くからです。なので少し後ろの席の方が観やすかったし、話の展開も分かりやすかったと思います。実際、楽日は最前列だったんだけど、どこを観ていいのか分かんなかったよ

そして毎回恒例(?)の前川さんのサイン。今回は『散歩する侵略者』の上演台本に頂きました。で、その時にお話もしたんですが、次の冬公演はたぶん新作になるでしょう、とのことです。わーい、楽しみ♪

うわー、いつもながら前置き長すぎ。

【STORY】
日本海に面した小さな港町。
大陸に近いこの町には同盟国の大規模な基地がある。
この国にとって戦略的に重要な土地だ。
加瀬真治は、地元の夏祭りが終わると性格が一変していた。
今までの記憶を失くし、町の徘徊を始める真治。
夫を介護しなければならなくなった妻の鳴海は、新しい生活に戸惑う。
町に事件が起きる。
それは老婆が息子一家を刺殺した後、自殺するという凄惨なものだった。
同じ頃、海岸線では町の人々が奇妙な光を見る。
それが隣国のミサイル誤射であることをテレビのニュースは伝える。
凄惨な事件と、軍事的な緊張とが相まって、町には不穏な空気が流れていた。
そして、真治は鳴海に告白をする……。

【CAST】
加瀬鳴海…伊勢佳世
加瀬真治…窪田道聡
桜井…浜田信也
船越明日美…岩本幸子
船越浩紀…安井順平
車田…盛 隆二
丸尾…森下 創
長谷部…坂井宏充
天野光夫…大窪人衛
立花あきら…加茂杏子

【作・演出】…前川知大



劇団の代表作とも言われているこの作品は今回で3回目の上演になります。
私はもちろん初めて。でも以前から見たくて仕方がなかった演目でもありました。
だからこそ、ああ、もう何から話していいのか分からないーーーーー

以下、しっかり盛大にネタバレの感想です。



もうとにかく面白かった!陳腐だけど、これしか言えない。

かいつまんで言えば宇宙人侵略と、隣国との戦争前夜のお話。ヤバイよ、日本。ヤバイよ、地球。
宇宙からやってきたのは3人。地球侵略の前段階として、人間を知るために人間の体を乗っ取り、人間の持つ「概念」を入手することが目的です。
宇宙人にある「概念」を奪われた人間は、言葉は知っているもののそのことの本質を理解できなくなり、酷い人は精神まで病んでしまうようになります。
鳴海の夫の真ちゃんも宇宙人に体を乗っ取られたひと。「散歩に行ってくる」と言ってはその際に出会う町の人々から様々な「概念」を奪っているのです。「それが仕事だから」と。
でも真ちゃんが自分の世界に帰る前に、鳴海は自分からある「概念」を奪ってくれるように頼むのです。
真ちゃんはその「概念」を奪ってしまうことがどんなことかが分からないままに鳴海から「それ」を奪います。
そしてその後は…。

私は小説を読んでいたのでラストは知っていました。小説読んでも泣いちゃったんだけど、当然のことながら舞台を観ても泣けました。楽日は最前列のセンターで号泣ですよ
もう、なんなんだ、この展開!! 前川さんの頭の中っていったいどーなってんの!?(←褒めてます。)
この作品がイキウメの代表作と言われるのも納得ですわ。
でも、小説版を読んだ後はただただ「切なさ感」いっぱいでどーしようもなかったけど、今回の舞台版では確かにラストは切ないものの、ちょっと希望も見えた終わり方でした。私はこちらの方が好きだなぁ。

キャストなんだけど、私は真ちゃんは浜田さん(以下「浜ちゃん」)が演るのかなーと漠然と思ってました。
そしたら窪田くん(以下「ミッチー」)だったのね。過去2作の真ちゃん役が有川マコトさんと安井順平さんだったので、今回はえらい若い真ちゃんだなぁ。まぁ鳴海がイセカヨちゃんなので、若い夫婦ってことか。
…な~んて思ってたら、これが凄く良くて。初めの頃の、まるで子どものような真ちゃんを演じるミッチーは本当に可愛くて、無邪気で、頼りなくて、そりゃ鳴海もイラつくわ(笑)。それがいろんな人から「概念」を奪うことでちゃんとひとりの‘人間’になっていく。しまいには「お茶でも出したら」なんて客人を気遣うようにもなる。若いミッチーだからこそ、その真ちゃんの成長振りがなんとも違和感だったりして、ラストへの展開が際立ったんだと思います。

それに、ちょっと面白いなーと思って首を突っ込んだらとんでもないことに巻き込まれてたって言う桜井役は浜ちゃんに似合ってました。冷静で客観的な立場のキャラって浜ちゃんにものすごく合うのだ♪ それが天野やあきらのような邪悪な(?)宇宙人と接することで「地球がヤバいんだってば! ちゃんと考えようよ!!」と暑苦しいまでに危機感を周りにアピールするようになっていく、その変わり方が絶妙。やっぱ大好きやわー、浜ちゃん 楽日は至近距離で天野の首を絞める桜井が見られて眼福でしたー(なんじゃ、そりゃ)。

イセカヨちゃんはすっかりイキウメの看板女優さんですね。いや、岩本さんとの2枚看板か。
イセカヨちゃんの演じた鳴海は真ちゃんの変化に戸惑いながらも、別人のようになった真ちゃんを妻と言うよりもまるで母のように見守り愛する。そして最後に真ちゃんを愛するが故に、人間にとっての究極の「概念」を与えてしまう。
もうねぇ、巧いんだよ。感情表現が本当に素晴らしい。私は今までに何度イセカヨちゃんの演技に泣かされたことか。

それと、森下さん&坂井さんの凸凹コンビが良かったです。坂井さんの演じた長谷部は小説版には登場しないキャラクター(以前の舞台版では登場してますが)。「所有」という「概念」を失ったがために反戦活動に乗り出した友人丸尾に必死について行こうとするところがなんとも言えず。「丸尾君が失ったものはオレがなんとかするよ」ってセリフではちょっと目頭が熱くなりかけた
坂井さんは今回の客演なんですよね。なんかサイトで見た紹介写真よりも若くて驚いちゃった。

あと、大窪くんの演じた天野は不気味で怖かった。なんとも宇宙人っぽかったです(いい意味でね)。
あんな中学生、絶対に近くにいてほしくない。いや、正確には宇宙人か(笑)。

盛さん、岩本さん、加茂ちゃん、そして毎度おなじみ客演の安井さん、安心して観ていられます。
イキウメの役者さんは本当に皆さん上手いので、何の不安もなくお芝居の世界に浸れるのが何より嬉しい。

で、イキウメでいつも感心するのが舞台美術。
決して派手ではないんだけど、いつもハッとさせられるセットです。
土岐研一さんの舞台美術を観るのもイキウメ観劇の楽しみのひとつになっている私だったりします。

とにかく。
前川さん、すごすぎ。
これに尽きます。
伏線の張り方といい、その回収の仕方といい、どーやったらこんなストーリーを考えられるんだろう?
前川さんの描き出す世界は、私にとって心地いい異次元。
これからも前川さんの世界に触れられるのを楽しみにしています。

まずは秋の『奇ッ怪~其ノ弐』かな。関西でなかったら東京まで遠征しようと思ってたので、兵芸で観られるのが嬉しいです。チケ取り、がんばろ。
そして冬はイキウメ冬公演。待ち遠しい!!



終演後にお友達のこみさん&娘さんと軽くお茶。
娘さんに「宇宙人になんの「概念」を奪ってもらいたい?」と訊いた答えが面白かったな。
私は「ヘタレ」の「概念」を奪ってもらいたい(爆)。
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