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『ろくでなし啄木』(2月10日≪木≫13:30~/シアターBRAVA!)

2011年02月11日 19:27

『ろくでなし啄木』@BRAVA!今年2回目(いや、正確には3回目か)の大阪観劇遠征は、この『ろくでなし啄木』から始まりました。
三谷幸喜さん作・演出の藤原竜也くん、中村勘太郎くん、吹石一恵ちゃんの三人芝居です。
このメンツで思い出すのが7年前(もう!?)の大河ドラマ『新選組!』ですな。
『新選組!』は私がかつて一番ハマったと言っても過言ではないTVドラマです。
この拙BlogがFC2に移転してくるまでやってたexciteの旧宅では『新選組!』ネタのエントリーも多かったし、今でも時々DVDを見直してしまうくらい大好きなドラマです。
『組!』以降も何作か映像で三谷作品に出演していたたっちゃんなので、いつかは三谷さんの舞台で主演をやってくれるんじゃないかと期待はしてたんですが、それが仲良し勘ちゃん、そして一恵ちゃんとの三人芝居になるとは予想外でした。

だけど、今回はあんましチケ取りに力を入れなくてBRAVA!先行で取った1枚だけ。それもI列の下手側端っこでちょっと観辛かったわぁ いわゆる見切れ席ですがな。「劇場先行でこんな席を出してどーすんねん」とかって思うけど、まぁ登録料無料なんだから、回してやっただけでも有難く思いなさいってことなのかしらん…。うーーん

…と、愚痴はこのくらいにして感想です(ネタバレ。長いよ)。


【あらすじ】
およそ百年前の四月。
とはいえ、まだ春の訪いには少し間がある東北の温泉場。
鄙びた宿に男ふたり、女ひとりの若い三人連れが泊まっている。
客は三人。部屋は二室。
彼らの関係もまた微妙なものだった。

才能はあっても生きる力に乏しく、世を拗ねる男。
そんな男を愛し、支える女。
女を愛しながらも心を抑え、二人の力になろうとするもう一人の男。

それはつつましくも楽しい、ちょっとした旅のはずだった。
だが、最初の男には別の「思惑」があった。

愛、欲望、友情。
それらより、さらに人をきつく縛りつける自我の罠。
「思惑」のために練られた入念な筋書きが、その夜、幕を開ける。
試された想いの先に浮かび上がるものは……。

【CAST】
石川 一…藤原竜也
テツ……中村勘太郎
トミ……吹石一恵

【作・演出】三谷幸喜



そう言えば三谷さんの舞台を観るのはめっちゃ久々。『コンフィダント』以来じゃなかろーか。なんと4年振りですよ。

で、舞台ですが、とにかく本当に面白かった!!
三谷さんの世界は、可笑しくて、ちょっと痛くて、切なくて、哀しい。なのに最後は希望を持って終わる。
その中に張り巡らされる伏線と、その回収の仕方が秀逸でいつも唸らされてしまいます。私個人で「ああ、そーだったのか!!」と物語が展開していく中で、心の中で手を打って納得してしまった舞台は今までに三谷さんと前川知大さんの演出作品くらいかもしれません。ま、舞台の題材にもよるけどね。そんな三谷さんの作品はとても好きです。
今回のお話は要するにワン・シチュエーション・エロティック・サスペンス(?)。
ま、三谷さんの描くエロなんてたかが知れてますが(爆)。
コメディからシリアスな展開への持って行き方はさすがです。

役者さんは三人とも適材適所…と言うか、三谷さんが脚本を演じる俳優さんに当て書きするのは有名なお話ですが、今回も本当に三谷さんが三人をよく見てる。そう感じました。

中でも私は勘太郎くんにKOされてしまいました。歌舞伎役者って地力が違うのかな。
勘太郎くんが演じたテツって笑わせるキャラなんだけど、勘太郎くんがこーいう役をやったのって初めて観ました。
でもそれがすっごくハマってて、似合ってて面白かった。
時々お父様の勘三郎さんに似てるなぁって思わせるところもあったけど、それは決して悪いことではなく、こうやって綿々と受け継がれていくのね…なんて(勘三郎さんの病状がとても心配ですが)。

一恵ちゃん。
初舞台なのにそうは見えなかった。いや~、大人っぽく、艶っぽい女優さんになりました。二人の男から愛される役も全然おかしくない。
私の座ってた場所が関係してるんだろうけど、たまにセリフが聞き取りにくいところもあったけど全然許容範囲内です。

たっちゃん。
去年9月の『黙阿彌オペラ』から5ヶ月振りのナマたっちゃん。
今回見ていて感じたのが、ちょっと前まで「ヘンに力が入りすぎじゃない?」って思っていたセリフの言い方が、とても自然になってる。
確かにたま~に力がこもってしまうこともあるけれど、それが不快に感じなくなりました。セリフの緩急もついてきたからかなぁ。
だけど、ここぞという時のセリフの熱さは健在。だからこそ2幕目終盤の事実を一が語るシーンが心打たれるものになったと思うんです。ここは思わず落涙。ああ、たっちゃんのお芝居で泣けたのは『身毒丸』以来だぁ…。

三人の仲の良さが舞台を観てるこちらにも伝わってきました。
劇中で、「子供らしさの表現の仕方」をピンちゃん(啄木)がテツに「ほい、やってみろ」みたいに振るんだけど、あれって毎回アドリブなの?
私が観た日は、たまたまテツの使ってた手拭いがふとした拍子にステージ下に落ちちゃったんだけど、テツが「てぬぐいとってとって」って幼児のようなおねだりを(笑)。それを聞いたお客さんが拾って渡してましたよ(爆)。

それにしても啄木ってどーしよーもない物書きやさんだったんですねぇ。
私は高校時代かな、教科書に載ってた儚そうな啄木の写真を見て心惹かれ、母が持ってた『一握の砂』(新潮文庫)を読んだことがあったんだけど、とても生活力なくて、女にだらしないなんて思ってもみんかったわ(苦笑)。
でもこの作品のテツやトミさんといい、実際の金田一京助のように面倒をみずにいられない何かが啄木にはあったんでしょうね。
会場のロビーに啄木が書いて、お話の中にも出てくるローマ字日記が展示されてましたが、さすがにありゃ根性ないと全文読めんぞ。それくらい人に読ませたくなかったのね(笑)。

決して派手じゃない舞台。
でも心の中に長く留まっていくだろう舞台。

本当にいいものを観せて頂きました。幸せ♪

でもね、できるならもう1回観たかった。
だからDVDになったらきっと買うと思う。


【余談】
パンフは稽古場風景が載ってる方と舞台写真の方の2種類ありました。
因みに私が買ったのは稽古場の方で、表紙の字が黒でした。
舞台写真の方は白字です。
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コメント

  1. こみ | URL | -

    へー良かったんだ~

    三谷さんの作品って少人数のが
    凄く彼の世界が表現できてる気がするんだけど…

    私も有名人作家さん達の波乱万丈の私生活を元にした
    漫画「千年の夢」を読んだ時に思いました。
    とんでもないなって…

    みなさん才能は凄いですが
    あまり関わり合いになりたくない方ばっかり。

  2. Ray@管理人 | URL | 0/HLcGmk

    > こみさん

    うん、凄く良かったの。
    こんなことならもう1枚チケットを取っておくんだったと後悔しちゃったくらい。
    三谷さんの書かれるお話は結構好きなんだけどね。

    才能のある人ってどこか枠にはまってないよね。
    つか、世間体を気にしないというか(笑)。
    こちとらフツーな一般人としては、周りにそんな人がいたら煙たいだろーなぁ。

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